嵐の松本潤(41)が、7月スタートのTBS系日曜劇場「19番目のカルテ」(後9時)の主演を務めることが18日、分かった。このほどスポーツ報知などの取材に応じ、キャリア初の医師役、「99・9―刑事専門弁護士―SEASON2」以来7年ぶりの日曜劇場への意気込みを語った。

 嵐の活動終了が発表された6日から数日後。白衣にメガネの衣装姿で登場した松本は、取材冒頭自ら切り出した。「こないだ発表したことを聞きたい方もいると思いますけど、残念ながら話せることはあまりないです」。そう笑いつつ、「ずっと待ち続けてくださったファンの方に何ができるか、誠実に向き合いたい。ファンの方に最初にお伝えしていくのが自分たちのスタイル。いろいろなことが決まり次第お伝えできたら」と口角を上げ、再びニヤリとした。「感想は聞きますけど、それ以上は話せないと思ってください。それでは、よろしくお願いします」

 取材会が始まった。自身の白衣姿を見つめ、「見慣れない。すごく新鮮」と言えば、自身が演じる「総合診療医」の話題になると、言葉に熱が帯びた。「精神的な部分や社会的な立場も診て、診断する方法がとても今っぽい」。水を含もうと水筒の蓋を開けたが、言葉を重ね続けた。

「今までの医療の在り方とは違っていて。日本の医療が変わっていくかもしれない」

 主人公の印象を問われると「スタッフの皆さんと話して、出たのがポワポワしているイメージ」。そう言うと、「これ、相葉(雅紀)くんがやった方がいいんじゃないかなって? ポワポワしているから(笑)。ポワポワの正解が分からないけど」。メンバーの顔を浮かべ、また笑った。

 医師役の経験があるメンバーに話を聞いたかと問われると、即答した。「しないでしょ。『オレさ、どうすればいいと思う?』って? こないだ会った時も、その話は出なかったです」。そう笑いつつ、「人の心に寄り添うという意味では、よりドラマっぽい作品になるのでは。今だからこそ描ける医療ドラマだと思います」と深くうなずいた。(田中 雄己)

医療への感覚変化

 富士屋カツヒト氏の「19番目のカルテ 徳重晃の問診」が原作。病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者の最善を見つけ出す「総合診療医」を描いたストーリー。

日本では2018年に新設されたばかりで、松本は「日本の医療がどう変わるのか。このドラマを描くことで、医療界を変えるという大それたことは思っていないですけど、見てくださる方の心が温かく、医療への感覚がちょこっと変化したら」。富士屋氏は「泥臭い権力闘争もなく、目を見張る手術もない、スーパードクターもいません。そんなヒーローもヴィラン(悪役)もいない医療作品がどのような形で実写映像として立ち上がるのか、とても楽しみにしています」とコメントした。

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