文化放送の齋藤清人社長の定例会見が20日、東京・浜松町の同局で行われた。フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスが16日に開催した取締役会で、6月の株主総会にはかる役員人事案として、沢田貴司氏(元ファミリーマート社長)ら4人を取締役候補者として発表したことに言及した。

 文化放送は、フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」の株式の約3%を保有しており、齋藤社長は両社で社外取締役を務めている。齋藤社長は、両社の社外取締役からの退任を自ら申し出たことを明かし「一からではなくゼロからの刷新が必要になる。メンバーを刷新して視聴者の皆様やスポンサーにお示ししていくべきだと考えた。(任期の)6月までは社外取締役の任を果たしていきたい」と語った。

 元ファミマ社長らを含む役員人事案については「取締役をコンパクトにし、平均年齢を下げ、女性も登用していくという側面、そして、専門性の高い知見を持った方々がそろった。外観上は整った部分があると思います。フジテレビの制作能力のポテンシャルには高いものがあると信じているので、現場の人たちがいかんなくその才能を発揮できる環境作りが求められている。信頼と回復、再生への道をしっかり歩んで欲しい」とした。

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