◆米大リーグ レッドソックス―エンゼルス(2日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 エンゼルス・菊池雄星投手(33)が3日(日本時間4日)に今季2勝目をかけて敵地でのレッドソックス戦に登板する。前日の2日(同3日)は強めのキャッチボールやトレーニングなどで調整し、右肩手術で負傷者入りしているレ軍の吉田正尚外野手(31)と談笑するなどした。

 打線の援護に恵まれない中、4月は0勝4敗、防御率4・31。それが5月に入ると月間防御率1・89と大きく改善された。勝ち星こそまだ1勝だが、安定した内容で今やエースの呼び声が高い。同1・89は、自身ではマリナーズ時代の21年6月の1・90を抜いて、メジャー7年目で自己ベスト。タイガース、パドレス、ドジャース、ヤンキースと昨年のポストシーズン進出4球団の強敵を相手に好投したことも価値がある。

 「投げ合う投手が相手のエース級と重なり、なかなか援護できずにいるが、菊池はワンダフル。投げる試合で、常にチームに勝つチャンスをもたらしてくれている」とワシントン監督も全幅の信頼を置く。

 菊池はレッドソックス戦は過去9試合に登板(7先発)し、0勝3敗、防御率5・97。ガーディアンズと並び、ア・リーグでの未勝利チームとなっている。勝てば、同リーグ全球団制覇に王手。幸先のいい6月のスタートを切りたい。

編集部おすすめ