◆米大リーグ ドジャース―メッツ(2日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3試合ぶりの本塁打となる23号ソロを放った。

 0―2で2点を追う7回2死走者なしの4打席目。

3番手右腕・クラニックの初球のカーブを捉えた。今季2打数無安打に抑えられていたが、初球をジャストミート。打球速度113・6マイル(約182・8キロ)、打球角度38度で飛び出したアーチは右翼のメッツブルペンへ飛び込んでいった。飛距離424フィート(約129メートル)。放った瞬間は歩きながら何度もうなずいた。

 22年に本塁打を放ったこともあった先発右腕・ブラックバーンに対しては3打席目まで2三振を喫するなど無安打。2点を追う5回2死一、二塁のチャンスでも二ゴロに倒れていたが、6月初アーチを描いた。

 前日までのヤンキース3連戦では、初戦だった30日(同31日)に、左腕のフリードから初球を中堅左に運んで21号ソロ。3打席目にもフリードから右翼へ22号ソロを放っていた。その後2試合は本塁打が出ていなかったが、直近8試合で6本塁打と量産体制に入っている。

 5月、23年6月に並ぶ月間自己最多の15本塁打と打ちまくった。球団の月間最多本塁打記録にも並んだが、大谷はその要因を「打つべき球に対してしっかりアプローチできている」と涼しい顔で分析。

6月は21、23年と2度の月間MVPに輝き、月別では最多の55本塁打(2位は5月で49本)と得意の月の2試合目で6月初本塁打となった。

 シーズン60試合目での23号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、62・1発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発を上回り、初の60本に届く勢いだ。4月28~30日の本拠地・マーリンズ3連戦から11カード連続で本塁打。例年以上のペースで本塁打を放っている。

 メッツとは5月23~25日(同24~26日)にも敵地で対戦。3戦目に千賀から先頭打者本塁打を放ったが、3試合で13打数2安打と抑え込まれた。昨季のナ・リーグ優勝決定シリーズでも対戦し、今季もナ・リーグ東地区首位を走るライバル球団だが、本拠地4連戦の初戦からアーチを描いた。

 この日、89歳で亡くなったことが発表された巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(報知新聞社客員)とは、3月15日に東京ドームで行われた巨人とのプレシーズンゲームで対面。ツーショット写真を自身のインスタグラムで公開。16年のシーズン後には対談をして、今年3月に公開された大手セキュリティー企業・セコムの新CMでは、夢の共演も果たしていた。大谷はインスタグラムに試合前にツーショット写真3枚とともに「心よりご冥福をお祈りいたします。」と言葉を添えて投稿。ミスターへ捧げる追悼弾ともなった。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 23本

 ※米通算248本、日米通算296本

 ◆6月の年別本塁打数

 ▽18年 0本

 ▽19年 9本

 ▽20年 0本(試合なし)

 ▽21年 13本

 ▽22年 6本

 ▽23年 15本

 ▽24年 12本

 ▽25年 1本

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