巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=が3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去した。選手時代に指導を受けた巨人の川相昌弘2軍野手総合コーチが故人をしのんだ。
2軍戦が雨天中止となり、ジャイアンツ球場での全体練習後に報道陣に対応。選手と監督の関係で日本一を目指して戦った9年間を、「監督の下で9年間やらせてもらいましたし、レギュラーの時にもずっとお世話になりました。残念の一言です」と振り返った。
最も印象に残っているのは、常にファンを大事にする姿勢だったという。「『今日しか見に来られないファンの方々がいる。常に選手はもちろんのこと、チームは全力を尽くして戦わなきゃいけない』とよく言われていました。だから、僕らも毎日手を抜かない。勝つ日もあれば負ける日もあるし、自分が打てても打てなくても何かファンの皆さんにお土産というか、印象に残るプレーを見せて帰ってもらう。そういうものを学んだ気がします」と悼んだ。