巨人ナインが3日、長嶋茂雄終身名誉監督の訃報(ふほう)に接し、故人をしのんだ。岡本和真内野手(28)が追悼の意を示した。

 長嶋さんの一言一言が、今でも胸に刻まれている。岡本は「長嶋終身名誉監督の訃報を聞き、悲しみで胸がいっぱいです。常に私たち選手のことを一番に考え、応援してくれていました。巨人への愛が誰よりも強く、野球に対する情熱を持った方でした」と静かに追悼した。

 不振に苦しんでいた昨年5月27日には、長嶋さんから球団関係者を通して都内の大部屋に招かれて約40分間、素振りを見てもらった。左手で握り拳をつくって「ここだ! そう、それだ」などと声をかけてもらいながら特訓。復調の糸口をつかむことができた。

 「昨年、私が打撃で迷っている時期に病室に呼んでいただき、直接指導していただきました。これからの野球人生において、忘れることのない大切な時間になりました。心よりご冥福(めいふく)をお祈りいたします」。左肘の靱帯(じんたい)損傷からの復帰を目指している主砲が、恩返しの活躍を届ける。

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