◆米大リーグ レッドソックス―エンゼルス(3日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 エンゼルス・菊池雄星投手(33)が3日(日本時間4日)、敵地でのレッドソックス戦に先発し、2点リードの6回無死一塁から7番・ラファエラに真ん中高めのスライダーを完璧に捉えられ、左翼へ飛距離426フィート(約129・8メートル)の場外アーチを許した。菊池は5回0/3を投げて8安打3失点で降板し、今季2勝目はお預けとなった。

 初回は1死から安打を許したが、3番・レフスナイダーを遊ゴロ併殺打に打ち取って3人で無失点に抑えた。3点リードの3回には連打で無死二、三塁のピンチを招くと、デュランにフェンス直撃の適時二塁打を浴びて1ー3となったが、後続を3本の外野フライで打ち取って最少失点に防いだ。4回も1死一、二塁としたが、キャンベルを中飛、続くデュランは97マイル(約156キロ)の直球で空振り三振にした。菊池はこの三振でメジャー通算900奪三振。メジャー7年目で日本人6人目となる偉業を達成した。

 前日の2日(同3日)は強めのキャッチボールやトレーニングなどで調整し、右肩手術で負傷者入りしているレ軍の吉田正尚外野手(31)と談笑するなどしていた。レッドソックス戦は過去9試合に登板(7先発)し、0勝3敗、防御率5・97。ア・リーグではレッドソックスとガーディアンズにだけ、勝利を挙げられていない。

 4月は打線の援護に恵まれない中、0勝4敗、防御率4・31。一方、5月は月間防御率1・89と安定感を見せ、今季は12試合に登板し、1勝5敗、防御率3・06を記録。ワシントン監督も「投げ合う投手が相手のエース級と重なり、なかなか援護できずにいるが、菊池はワンダフル。投げる試合で、常にチームに勝つチャンスをもたらしてくれている」と全幅の信頼を置いていた。

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