巨人の水野雄仁スカウト部長が4日、わかさスタジアム京都で都市対抗野球大会の近畿地区2次予選を視察し、3日に亡くなった長嶋茂雄さんを悼んだ。

 長嶋監督のもとで94年には投手として日本一、00年のON決戦では投手コーチとして2回目の頂点を経験した。

「同じジャイアンツの選手でも、(長嶋さんと)一緒に現役をやっても、一緒にコーチをやらない人もいる。日本一を2回、長嶋さんとやらせてもらったのが良い思い出」と語り、「ミスターは60年間で野球界で伝説の人。長嶋さんが最後の監督の時にピッチングコーチができたのは、俺にとって良い思い出」と付け加えた。

 また、コーチ時代の関係性については「俺がコーチの中で一番若かった。選手との橋渡しの役割だった」と懐かしんだ。

 21年以降はフロント業務に携わるようになり、現在はスカウト部長として新たなスターを発掘する立場だ。同じ会場にいても会えない機会が増えた。「最後に会ったのは、90周年(24年11月30日)にOBで写真を撮ったとき。春に大谷(翔平)が来た時(MLB東京シリーズ)はニアミスだった」と別れを惜しんでいた。

編集部おすすめ