◆イースタン・リーグ 巨人5―2ヤクルト(4日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 2軍調整中の巨人・坂本勇人内野手(36)が4日、1週間ぶりの実戦で2安打2打点をマークした。イースタン・ヤクルト戦(Gタウン)に「3番・DH」で出場。

5月28日の同ロッテ戦(ロッテ浦和)以来の実戦に臨み、ドラ1右腕・中村優から初回1死一塁で中前安打を放つと、同点で迎えた3回1死一、三塁では右中間を破る決勝の2点二塁打。「いい感じで打てていたので今日は良かった」と振り返った。

 結果だけでなく、内容も満足のいくものだった。初回は146キロ、3回は149キロのいずれも初球の外角直球を一振りで仕留めた。右方向への長打は今季1、2軍通じて初で、2軍戦では初打点をマーク。代名詞の二塁打でチームを勝利に導き、「(打席の)内容も良かったし、2打席とも一発で捉えられたことも良かったと思う」とうなずいた。

 3日には、若手時代から何度も救いの手を差し伸べてくれた長嶋さんが死去。球団を通じ、「これまでの巨人軍をずっと支えてくださった大先輩なので、なんとかその期待に応えられるようにまだまだやっていかなきゃいけないなと改めて思いました」とコメントしていた。訃報(ふほう)から一夜明け、この日は喪章をつけてプレー。「これを継続していくだけです」。短い言葉に、復活への決意がにじんだ。(小島 和之)

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