◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ5―3巨人(4日・ZOZOマリン)

 絶好調の3番打者がとうとう、セ・リーグ打率トップに浮上した。泉口友汰内野手(26)は初回の左前打で8試合連続安打とすると、5点を追う8回無死一、二塁でも左前へ運んで4打数2安打。

直近5戦中4度目のマルチで打率を3割6厘に上げ、プロ2年目で初めて打率トップに浮上した。「負けているので、何も言うことはありません」と、振り返ったが、投高打低の中で結果を示している。

 開幕2軍スタートからバットでアピールを続け、4月中旬に遊撃のレギュラーに定着。その姿を見た長嶋さんは生前に「ショートの泉口も力がついてきたなあ」と成長ぶりに驚いていたという。3日の全体ミーティングで阿部監督から「勝って恩返しするしかない」と、訓示を受けていただけに「負けてしまったんで、もう悔しいなっていう思いです」と唇をかんだ。

 試合前のフリー打撃では右翼スタンドの中段に鋭いライナーを次々と放り込むなど、打撃の成長は著しい。「僕は後ろにつなぐということだけを考えて打席に立っているので。明日は勝てるようにやっていきたい」と足元を見ながら階段を上がっていく。(内田 拓希)

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