◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ5―3巨人(4日・ZOZOマリン)

 井上は打球が飛び込むのを確認すると汗を拭った。0―0の2回。

山本にスライダーを捉えられ先制の右越えソロを許した。さらに四球を挟み、藤岡にも右翼席へ2ラン。3回にも2点を失った。3日が雨天中止でスライド登板し、7回5失点で5敗目を喫し「本塁打2本は防げる」と唇をかんだ。

 阿部監督は「スライダーが操れていなかった」と指摘し、左腕も「思ったところに投げ切れていない」と反省。それでも4回以降、無安打投球で7回まで投げ「長い回を投げようと思っていたのでそこは良かった」と振り返った。

 長嶋さんが死去して迎えた初めての試合。ミーティングなどで姿を見たことはあったが「すごい人っていうのは知ってるんですけど、遠すぎて」と雲の上の存在だった。それでも今季1勝を挙げた4月15日のDeNA戦について本紙に掲載された長嶋さんのコラムで「若き井上が引っ張った。顔つきからたくましくなったな」と記されていただけに期待に応えたい。今季はカード頭を任され、確かにチームの柱となっている。「もっとストライクゾーンにテンポよく投げられるようにやっていきたい」。

修正し、次戦につなげる。(水上 智恵)

編集部おすすめ