◆都市対抗野球大会近畿地区第2次予選・第1代表トーナメント準決勝 NTT西日本1―0パナソニック(5日・わかさスタジアム京都)

 若手とベテランが試合を決めた。NTT西日本は7回、2安打と犠打で1死一、三塁とし、河本泰浩監督の「良い場面で回ってくる」という言葉通り、2年目の成瀬脩人遊撃手が右打席に立った。

「浜崎さんが良い流れをつくってくれた。何とかしてやりたかった」と、カウント2―1からの4球目をアピールポイントの1つでもある”広角に打てる“という宣言通り、右方向へはじき返し、右越えの適時二塁打を放った。「守備でも投手を助けたい」と広い守備範囲と強肩を生かし、8、9回に2度ゴロをさばいた。

 投げては14年目の濱﨑浩大が6回までの最少失点に抑える投球から、援護を受けた8回以降は0点で抑える投球へとギアを上げ、8、9回を3者凡退で完封勝利を挙げた。次戦で勝てば、第1代表となる。「とにかく勝つこと。(マウンドへ)行けと言われれば行く」と、投げ込みで鍛えた体力で気力も十分だ。

 成瀬は「チーム全体で若手、ベテラン関係なく、全員が一つの試合に集中して入っている」とチームの状態を語りつつ、「若手が機能するチームは強い。自分が打てたことはプラスだった」と、目標に掲げる都市対抗大会と日本選手権優勝に向け、さらにチームを勢いづける。

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