◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ―巨人(5日・ZOZOマリン)
ロッテの種市篤暉投手が、8回で今季最多128球の熱投で3安打8奪三振で1失点の快投を見せたが、1―1で迎えた9回のマウンドは後続に託し、今季3勝目はお預けとなった。
初回は先頭・増田にはストライク先行で左飛、若林を遊ゴロ、泉口は150キロの直球をアウトローに決め、見逃し三振に斬った。
3回に藤原の先制ソロで援護をもらった種市だったが、5回には1死から吉川にカウント2―0から甘く入った149キロの直球を捉えられ、右翼席に飛び込む同点ソロ。5回は2死から7番・中山に中安、8番・浅野に死球で一、二塁のピンチを招いたが、最後は門脇を自慢のスプリットで空振り三振に切り抜けた。
1―1の7回は1死から吉川にストレート四球を与えると、岸田には右翼への大飛球を打たれたが、藤原がジャンピング好捕。右腕はグラブでおがむように感謝し、後続を中飛に仕留めた。8回は1死から9番・門脇に三塁線へ絶妙なセーフティーバントを決められ、その後は2死から盗塁も許し、得点圏に走者を背負い、2番・オコエ、3番・泉口に連続四球で満塁のピンチ。それでも最後はキャベッジを142キロのスプリットで中飛に仕留め、勝ち越しの危機を切り抜けた。
種市は、交流戦は通算8試合で3勝0敗、巨人戦は昨年6月5日(東京D)に登板し、8回を無失点、9奪三振に抑えた。今季は試合前時点で、7試合に登板し、2勝3敗、防御率3・89をマーク。前回5月28日のオリックス戦(ZOZO)では、右肘の張りから約2週間ぶりに復帰し、5回96球で5安打無失点と試合を作り、吉井監督も「投げているボールは今年の中ではいい方だったと思います」と手応えを口にしていた。
最下位に沈むチームは交流戦直前の時点で借金14、12球団最下位のチーム打率2割1分3厘、リーグワースト123得点と低迷。交流戦直前に体制の強化を目的に、サブロー2軍監督兼統括打撃コーチが1軍ヘッドコーチに昇格するなど、配置転換を行い、3日から新体制で始動していた。
開幕カードの巨人3連戦は、3日の初戦が雨天中止に。前日4日は石川柊太投手が7回無失点で移籍後初勝利を飾っており、この日は勝てば4月25~27日の日本ハム戦(エスコン)以来11カードぶりのカード勝ち越しとなる。