◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ2x―1巨人=延長10回=(5日・ZOZO)

 ロッテの種市篤暉投手が、今季最多128球の熱投で8回3安打8奪三振1失点としたが、今季3勝目はお預けとなった。同い年右腕・山崎伊織投手と投手戦を演じ、「僕はめちゃくちゃ意識してましたし、初回のピッチングを見て、1点でも取られたら、ちょっと厳しいなという状態だったので、そこは丁寧に投げましたね」と振り返った。

 同じ1998年生まれの26歳で、意識する存在だといい、「参考にさせてもらってます。映像も、セリーグですけど、『あのシュートを投げたいなあ』と思いながら見てます。今度教えてもらいます(笑)」と白い歯を見せた。

 8回は1死から9番・門脇に三塁線へ絶妙なセーフティーバントを決められると、2死から連続四球で2死満塁。それでもキャベッジを142キロのスプリットで中飛に仕留め、危機を脱出。最大のピンチを切り抜け、マウンド上でほえた。

 前回5月28日のオリックス戦(ZOZO)では、右肘の張りから14日ぶりの復帰登板で96球を要し、5回5安打無失点。球数の多さを反省点に掲げていたが、この日はテンポのいい投球を見せ、5回終了時点で73球。「前回登板の課題をこの1週間で潰すことができたのもよかった」と収穫に挙げた。

 これで今季は8試合に登板し、2勝3敗、防御率3・42。交流戦は9戦3勝と無敗は継続だ。今季3勝目はお預けとなったが「今季で1番納得のいく投球だった」と手応えを得た様子だった。

 チームは延長10回2死満塁から高部がサヨナラ押し出し死球で決め、4月25~27日の日本ハム戦(エスコン)以来11カードぶりの勝ち越しを決めた。

編集部おすすめ