◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ2×―1巨人=延長10回=(5日・ZOZOマリン)

 巨人打線には焦りを感じた。例えば8回先頭の丸。

3ボール1ストライクから空振り後の6球目、7球目をファウルにして結果は空振り三振。6、7球目は見逃せばボールだったように思う。他の選手もカウント3―1から振りにいく場面があった。バッティングカウントになったら積極的に振りにいく考えだと思うけど、調子が上がらない状況では、見逃す勇気も必要だ。

 終盤で、一人の走者を出すことが大きな意味を持つ場合には、待球(たいきゅう)の意識が必要な時だってある。巨人の選手の能力を考えれば、つなぐ意識があれば、いずれつながってくる。フルカウントでも粘って粘って、とにかく塁に出るんだという執念を見せ続けてほしい。

 打順は現状なら1番・泉口、3番・吉川がいいと思う。1番・吉川、3番・泉口でもいい。状態が良くて出塁率も高い泉口と、吉川の勝負強さはやはり魅力的だ。2番につなげる選手を置いて、とにかく初回から必ず2人が絡む形を作る。吉川が5番だと、絡めない場合もあるからね。

2人が絡む回数を増やせば、得点の可能性は増えるはずだ。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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