◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク8―4中日(5日・みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクが得意の交流戦で3連勝発進を決めた。初回1死一塁で柳町が右中間へ先制二塁打。

「主導権を握る攻撃につながって良かった」と勢いをつけ、さらに2死一、三塁で野村が左中間へ6号3ランを運んだ。「追い込まれても落ち着いて対応できた」と2戦連発。開幕直後の主力の大量離脱中に出番をつかんだ2人の躍動で一挙4点を奪い、早々に金丸を攻略した。

 柳町は7回に2点打を放つなど3安打3打点。4戦連続マルチ安打とした。現時点で規定打席に「3」足りないものの、打率3割3分6厘は“隠れ首位打者”。開幕は2軍で迎えたが、小久保監督は「外せない選手になっている」と絶賛した。昨季は全試合4番に座った山川が不振で移籍2年目で初のベンチ。指揮官は「悩みに悩んだ」と決断した。まだ“完全体”といえない打線だが、層の厚さが光る。

 12球団最多8度の優勝(最高勝率を含む)を誇り、昨年までの251勝(157敗18分け)と勝率6割1分5厘もトップ。今年も“タカの季節”が始まった。

(安藤 理)

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