【オリックス】３３３日ぶりの勝利　エスピノーザが感謝する同僚の言葉は…
ヒーローインタビューを終えてファンの声援にこたえるアンダーソン・エスピノーザ（カメラ・岩田　大補） 画像（1枚）

◆日本生命セ・パ交流戦　２０２５　オリックス４―３広島（５日・京セラドーム大阪）

　重圧から解放され、全身に感情が伝わった。オリックス・エスピノーザが、３３３日ぶりの白星をかみしめた。

「本当に心臓が止まりそうだったよ…」。６会途中を３失点で降板し、終盤３回はすべて得点圏のピンチ。「彼らが勝たせてくれたと思っている」とブルペンの仲間に感謝した。

　昨年７月７日を最後に１６試合、勝利から見放されていた。今季も開幕から７試合で３敗。「どういう気持ちで投げてるの？」と聞かれるときがあった。相手はＦＡ移籍１年目の九里。明るいトーンだった。同じ右腕の先輩も、広島に在籍した昨年は開幕７戦で４敗。苦しみを知っていた。「いいボールはあるからね。大丈夫」。

力強い言葉で前を向き、球団の外国人ではワーストの９連敗も免れた。

　この日から救援右腕の岩崎も合流し、６日から阪神と３連戦（甲子園）を迎える。ＤＨ制のないセ・リーグの本拠地で、森も捕手復帰に向けて調整中。岸田監督は「甲子園（の内野）は土ですけど、ミスが出ても気にせず、やっていくことが約束事。攻めの姿勢は忘れずにやってくれる」と選手を信頼した。交流戦の勝ち越し発進を決め、チームも２位浮上。助っ人に笑顔が戻り、進撃の分岐点にもなりそうだ。（長田　亨）

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