◆米大リーグ ドジャース6―5メッツ(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、2試合連続のマルチ安打をマークするなど4打数2安打だった。チームは8回に21打席連続無安打と苦しんでいたコンフォートの22打席ぶり安打となる左前適時打で勝ち越し、逆転勝ちした。

 大谷は、5月24日(同25日)に敵地で対戦した際には4打数無安打で3三振と抑え込まれたメッツ先発左腕・ピターソンに、初回先頭の1打席目は空振り三振。外角低めのスライダーを捉えられなかった。3回1死一塁の2打席目は二遊間を破る中前安打。ベッツ、スミスも続いて生還し、両リーグ単独トップ65得点目となるホームを踏んだ。

 5回1死走者なしの3打席目は初球に反応して右前安打。2試合連続で今季21度目のマルチ安打となった。1点を追う7回2死走者なしの4打席目はフルカウントから8球目の外角シンカーを見送り、一度は一塁に歩きかけたが、ストライク判定で見逃し三振に倒れた。

 試合は先発のナックが、前日4日(同5日)に2本塁打5打点の大暴れだった4番のアロンソに2回に先取点となる15号ソロを被弾。3回にはニモ、マルテに連続本塁打を浴びるなどさらに3点を失ってリードを4点に広げられた。直後の3回裏には1死一塁から大谷、ベッツ、スミスの3連打などで3点を奪って1点差に迫ったドジャース。4~7回は両軍ともたびたびチャンスを作りながら本塁が遠くスコアボードに「0」が並び続ける展開になった。

 試合が動いたのは8回表。

2死走者なしから3番手右腕のウレーニャがマルテに左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続くソトは申告敬遠で勝負を避けたが、アロンソに右前適時打を浴びてリード2点に広げられた。2点を追う8回にドジャースはメッツ2番手の元西武右腕・ギャレットから先頭のベッツが四球を選んで出塁。続くスミスが左翼線への適時二塁打で1点差とすると、1死三塁。パヘスは三塁への平凡なゴロに倒れたが、守備のミスにつけ込んで追いついた。さらに1死一、二塁で打率1割台のコンフォートが22打席ぶり安打となる左前適時打で勝ち越し。一気に逆転した。

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