◆米大リーグ ドジャース6―5メッツ(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でフル出場。2試合連続のマルチ安打をマークするなど4打数2安打だった。

チームは8回に21打席連続無安打と苦しんでいたマイケル・コンフォートの22打席ぶり安打となる左前適時打で勝ち越し、逆転勝ちした。

 試合が動いたのは3―4で迎えた8回表。2死走者なしから3番手右腕のウレーニャがマルテに左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続くソトは申告敬遠で勝負を避けたが、アロンソに右前適時打を浴びてリードを2点に広げられた。その裏にドジャースはメッツ2番手の元西武右腕・ギャレットから先頭のベッツが四球を選んで出塁。続くスミスが左翼線への適時二塁打で1点差とすると、1死三塁。パヘスは三塁への平凡なゴロに倒れたが、守備のミスにつけ込んで追いついた。さらに1死一、二塁で打率1割台のコンフォートが22打席ぶり安打となる左前適時打で勝ち越し。一気に逆転した。

 今季ドジャースに1年1700万ドル(約25億円=契約当時のレート)で加入したコンフォート。左翼のレギュラーとして期待されていたが、開幕直後から打撃不振が続いて4月20日に打率1割台に突入すると、5月には一時1割3分台にまで下降するなど、1割台が続き、なかなか復調の気配が見えなかった。「(代打の)フレディ(フリーマン)が歩かされるのは分かっていた。だから、自分の打席に向けて準備していた。

ギャレットの投球を思い浮かべながら、どんな球がくるか、自分はどのコースを待ちたいか、を整理していた。そして狙っていた通りの球を引き出せた」とヒーローインタビューで語ったコンフォート。打率1割台は変わらないものの、現状打破につながる一打について「自分にとって、とても大きな意味がある。これこそが自分たちが野球をする理由だし、自分がなりたいと思ってる選手像なんだ。だから、あの場面でチームのために結果を出せたことは、すごく意味のあることだった。最高の気分だったよ」と、落ち着いた口調でかみしめるように振り返った。

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