夏の全国大会のエイジェックカップ第56回選手権大会(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の東北中央支部予選、東北南支部予選が7日に開幕する。東北南支部の喜多方ボーイズは伊藤翔太主将、高崎大河と長谷川蒼(いずれも3年)の副主将がチームをリードする。
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喜多方はエースで主将の伊藤を軸に、笑顔で一戦必勝を心がけている。伊藤は主将としてプレーだけでなく「自分から盛り上げて、いい雰囲気を作り出す」とコミュニケーションを大切にする。高崎と長谷川の副主将2人は伊藤について「こいつしかいないと思える主将です」と笑顔で口をそろえる頼もしい存在だ。
伊藤の投手としての持ち味は制球力の高さと冷静な投球。120キロ台後半の直球と4種類の変化球を駆使し「低め低めを意識している」と丁寧に投球する。赤塚健一監督(57)が「伊藤におんぶに抱っこにならないように」と語るように、副主将2人も負けじとプレーで支える。内野手に加え、投手も担う長谷川は120キロ後半の直球を武器に「力で押していく」と伊藤とは違うタイプの投手だ。高崎は打撃で存在感を示す。中軸を担い「いつでもフルスイング」が売り。冬場は体重が3キロ近くアップして長打も増えている。
3人を中心に「上下関係なく言い合えるいい空気」の中でチーム力も上がってきた。
2008年創設で春1度、夏2度の全国大会出場経験も、2019年の夏が最後。伊藤は「目の前の一戦一戦に集中して大事に戦って、一戦必勝で全国大会を目指したい」と力を込める。6年ぶりの夢舞台を目標に、全員野球で着実に勝ち進む。
【喜多方ボーイズ・部員】※は主将
▽3年生 ※伊藤翔太、長谷川智輝、大八木佑征、中島飛翔、岩本悠成、大竹烈央、長谷川蒼、高崎大河、吉田愛翔、飯塚龍登、佐藤響
▽2年生 野邉大凱、小関遥斗、海野真志、中川陽太、畑田いおり、樋口颯空、大竹瑶央、中島蒼士、加藤櫂、小原虎亜、佐藤大志、新田龍牙
▽1年生 渡部龍青、吉田恵翔、遠藤泰良