◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人0―2楽天(6日・東京ドーム)

 赤星のポーカーフェースが崩れた。浅村の打球がスタンドに飛び込むと、「まじか~」と本音がこぼれた。

0―0の6回。2死から浅村に129キロカーブを捉えられた。バックスクリーン左への先制ソロ。痛い1点を失い、顔をしかめた。

 1点ビハインドの7回2死二、三塁で石川に交代となり、6回2/3を89球で7安打1失点。これで6試合連続のクオリティースタート(QS=6回以上自責3以内)を達成したが、打線の援護に恵まれず、4敗目を喫した。「立ち上がりもしっかり入れましたし、守備も好プレーもあった中で先制されてしまったので、なんとか先制されないように次また頑張ります」と必死に前を向いた。

 これで11試合で防御率1・76。接戦での登板が多い中、踏ん張っている。初回から最速151キロを計測した直球を軸に攻めの投球を展開。5回には1死一、三塁でハワードを空振り三振、中島を三ゴロに打ち取るなど粘ったが、1球に泣く結果に「試合の中でくみ取ってできるようにしたい」と反省点を挙げた。

 この日もミスターに白星を届けられず、「チーム全体もファンのみなさんも、ジャイアンツに関わっている方々が早く勝ちたいなと思っている。

僕自身もそうですし、なんとか勝てるような投球がしたかったけど、負けてしまったので、明日以降勝てるように僕も応援したい」と悔しさをにじませた。奮闘を続ける投手陣。耐えて、援護を待つ。(水上 智恵)

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