◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
阪神に欠かせない不動の「2番・二塁」であり、選手会長―。中野拓夢内野手(28)の存在感が際立っている。
記者たる者、特定の選手に肩入れするな! いつだって平等に、客観的に、視野を広く持って物事を見なあかんぞ!という先輩からの教えは、いつも肝に銘じているつもりだ。ただ、記者だって人間。走攻守の実力に人としての魅力、そして何より「中野」で私と同姓であること。勝手に親近感が湧いてきて、例えば大活躍してヒーローになると少し誇らしげな気持ちになったり、ファンの「中野コール」がうれしかったり…。自然と原稿にも熱が入る。
昨年まで他紙の阪神担当にも中野記者が1人おり、私と拓夢の3人で“中野談議”をしたことがあった。テーマは、学生時代の「あるあるニックネーム」。結構、盛り上がった。「『中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)』は鉄板ですよね。
同姓、同郷、同門、同学年といった選手との出会いは特別に感じる。2年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指す藤川阪神のリーダー。中野の背中を追っていく。(阪神担当・中野 雄太)
◆中野 雄太(なかの・ゆうた)2022年入社 小学3年から大学まで野球一筋。同志社大では巨人・小林と寮で同部屋。担当球団は23年が巨人、24年から阪神。