◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人1―4日本ハム(19日・東京ドーム)

 巨人・坂本が19日の日本ハム戦(東京D)で史上2人目の東京D通算1000試合出場を達成。1019試合の阿部慎之助に続く史上2人目の大台に到達した。

 スタメンこそ外れたが0―4で迎えた8回1死。「代打・坂本」のコールに、東京Dは大歓声で包まれた。無安打投球を続ける日本ハム・北山に対し、フルカウントから左飛。Hランプをともすことはできなかった。それでも07年7月12日の阪神戦でプロ初出場し、19年間で積み上げた。節目の記録に到達。自身が生まれた1988年に開業した本拠の歴史に、その名を刻んだ。

 この日は入団1年目の07年に病のため亡くなった母・輝美さんの命日だった。高卒1年目の07年5月12日、イースタン・日本ハム戦(姫路)では、車いすで見守った母の前で本塁打を放ち、記念球を贈った。以降、6月19日は16年のロッテ戦(東京D)で3安打、21年の阪神戦(甲子園)では通算250号のアーチを描くなど、毎年のように活躍を届けた。

 今季は開幕スタメンも、打撃不振で2度の登録抹消。打率1割6分、7打点と苦しいシーズンを送っている。

それでも、休養の意味を込めてスタメンから外れたこの日も、ベンチから声を張り上げ1軍最年長としてチームを鼓舞。苦しい状況のチームに欠かせない存在だ。「1試合でも多く試合に出られるように頑張ります」。強い決意を胸に秘め、巻き返しを期すチームを支える。(加藤 翔平)

編集部おすすめ