◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人1―4日本ハム(19日・東京ドーム)
巨人打線は北山の高めにホップするようなストレートを最後まで打てなかったね。山本由伸をほうふつさせる速いモーションから150キロ超。
そして、前日からスタメンを7人も変更してきた日本ハムの攻撃を見て、巨人にこういう攻めをしてほしい、と切に感じた。日本ハムの本塁打数は12球団トップだけど、この試合は12安打中11本が単打。先発投手が頑張って、先制して主導権を握り、俊足選手は足で投手にプレッシャーをかけ、バントも多用していた。失敗したけど、ダブルスチールを仕掛ける場面もあった。
防御率1点台前半同士の対決で相手投手からどう点を取るかに注目していたけど、3回の伊織は相手に足を意識させられて自分の投球を乱して崩れた。岡本不在で大量点が望めない中、この日の日本ハムの野球、ゲームの進め方は巨人にとって大いに参考になったと思うよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)