◆米大リーグ パドレス―ロイヤルズ(20日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
パドレスのR・スアレス投手(34)が20日(日本時間21日)、前日19日(同20日)の敵地・ドジャース戦で大谷翔平投手(30)に“危険球”を投じたことでMLBから3試合の出場停止処分を受けた。しかし、故意であることを否定したとMLB公式サイトなどが伝えた。
19日(同20日)の試合後には取材対応しなかった右腕だが、同サイトによると一夜明け「(大谷への死球は)意図的なものではなかった」とし、「両球団に警告が出されていたことは知っていた。だが、あの状況で彼にぶつけるつもりがなかったのは明らかだ」と話した。出場停止処分が1試合のシルト監督も守護神を擁護。当時の状況、点差などをかんがみた上で「出場停止期間を短縮するよう強く要望する。残念ながら、処分が取り消されることはないと思うが、少なくとも出場停止期間は短縮されると思う」と語った。
問題が発生したのは19日(同20日)のドジャース―パドレス戦。9回にパドレス・タティスへの死球をめぐって両監督がベンチを飛び出し、乱闘騒ぎが勃発。両者が退場し、警告試合となったにも関わらず、その裏。パ軍3点リードの2死三塁から守護神・スアレスの99・8マイル(約160・6キロ)直球が1番・大谷の右脇腹付近を直撃した。大谷がなだめたことで乱闘とはならなかったが、スアレスは退場。試合後、ロバーツ監督は「(死球は)明らかに故意」と怒りを口にしていた。
元ソフトバンク、阪神のスアレスは今季33試合で1勝3敗、メジャートップタイの21セーブを挙げ、防御率は3・73だった。