◆米大リーグ ヤンキース3―5オリオールズ(20日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
ヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が20日(日本時間21日)、本拠地・オリオールズ戦に「3番・右翼」で先発出場。3回に菅野智之投手(35)から7試合ぶりの一時勝ち越しの27号ソロを放ち、試合後の取材で菅野について語った。
「春季キャンプでサラソタの敵地の試合に遠征して、彼と初対戦して、少し見ることができた。そして、また(公式戦2度目の対戦)で彼を目で捉えることができたのは良かった。彼は6種類のボールを、ゾーンを広く使いながら操ることができる。我々は彼に対していいアプローチができたと思う。特に初回に2点を取られた後、すぐに2点を取り返すことができたからね」とジャッジ。4回2死二塁では敬遠が申告されたが「一塁が空いていたので、それは予想できた」と振り返った。
一発が生まれたのは2―2の3回先頭。2ボール2ストライクからの6球目、93・5マイル(約150・5キロ)直球を捉え、打球速度104・2マイル(約167・7キロ)、角度34度、飛距離368フィート(約112・2メートル)で右中間席へ運んだ。対菅野は5打席目で初本塁打。初回には中前打をマークしており、この日2打数2安打1本塁打で通算5打数4安打1本塁打の“菅野キラー”だ。この日まで直近6試合でノーアーチ、22打数1安打の打率4分5厘、0打点と絶不調だったが、息を吹き返し、ア・リーグ本塁打王争いではこの日2発で29本塁打としていたローリー(マリナーズ)に2本差とした。
この日は先着1万8000人の観客に、ジャッジの人形が配られる「ボブルヘッドデー」で、開門前からファンが長者の列をつくっていた。