◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人5―2西武(21日・東京ドーム)

 劇的な一発にベンチの阿部監督は右拳を突き上げてガッツポーズした。7回2死一、三塁、石川の代打・増田陸が左翼席に勝ち越し3ラン。

アンダースローの与座対策で2年ぶりに左打者8人をスタメンに並べ、相手が速球派右腕の甲斐野に代わったこの回、若手が躍動して一挙5得点で大逆転。「素晴らしい攻撃で見ている僕も興奮しました」と喜びを爆発させた。

 右の坂本や増田陸がスタメンから外れた攻撃陣は、与座の緩急自在の投球に苦戦。泉口や岸田がノーステップで打つなど工夫は見られたが、6回まで78球で2安打無得点と完璧に抑えられた。「うちは逆転できましたけど、それまで与座投手を全然打てなかった。継投の難しさは改めて勉強になりました」。7回の西武の投手交代を機に試合の流れが一気に変わった。

 5番に中山、6番に1軍昇格即先発の岡田、8番に荒巻とヤングG打線で臨み、それぞれが期待に応えて2試合連続逆転勝ち。「いるメンバーでやるしかないので。投手が頑張っているので僅差でいけばチャンスがあると思っている。こういう試合を続けていければ」。この勢いで22日、今季の交流戦初となる同一カード3連勝に挑む。

(片岡 優帆)

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