◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人5―2西武(21日・東京ドーム)

 巨人・石川達也投手がプロ2勝目を手にした。0―2の7回から2番手で登板し、1回2安打無失点で1奪三振と粘投。

裏の攻撃で打線が一挙5得点で逆転し、移籍後初登板初先発で初勝利した3月30日のヤクルト戦(東京D)以来、83日ぶりの白星が舞い込んだ。

 1死一、三塁こそ招いたが、キャリアハイを更新する11試合連続無失点でセットアッパーの大勢にバトンタッチ。「ピンチ作りましたけど、抑えて流れを呼べたのでよかった。グリフィンも頑張ってたし、なんとか少ない点差で終盤に持って行ければ『なんか流れが変わる』と。僕はいつもそれを考えながら投げてます」と汗をぬぐった。

 「勝利投手・石川」のコールには「3か月ぶりくらい? 僕自身の中で借金1(2勝3敗)になったので、五分に戻せるように頑張ります(笑)」とニッコリだ。

 7回の攻撃で値千金の同点2点打を放ったのは、法大の1学年下の後輩・岡田悠希だった。快音の直後は思わずベンチを飛び出し、会心の笑みでバンザイ。「岡田がやってくれてうれしかったっすね」。DeNAを昨季限りで退団し、今季から新加入した左腕。「(チームで)分からないことは岡田に聞いたりもしていましたし、なかなか結果が出なくて2軍落ちとかした中で今日上がってきて、一発で応えられるってのは2軍でしっかりやってきたからじゃないかなと思います」と殊勲の一打がうれしかった。

 この日は岡田のスタメンが決まった後に仲良く会話。

「やれんの?(笑)」と聞くと「いや、やるしかないっしょ(笑)」と後輩からアンサーがあった。「ああいうとこ(お立ち台)でふざけられる度胸も持ってますし、もっともっと活躍してほしいなと思います」。よりいっそう、うれしい白星だった。

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