日本オリンピック委員会(JOC)は26日、都内で評議員会を開き新理事を承認し、同日中に理事の互選で会長を決めるが、決定に至るか不透明となっている。退任する山下泰裕会長(68)を継ぐ新会長の候補に、日本サッカー協会(JFA)前会長の田嶋幸三氏(67)と橋本聖子元五輪相(60)らが挙がっているが、一本化に難航している。

 定款によれば、「理事会の決議によって理事の中から選定する」とされている。これまでなら選考委員会などで候補は事前に一本化され、評議員会、理事会でそのまま正式決定されてきたが、混迷する今回は今までとは様相が異なる。過去に投票で会長を決めた例はなく、初めてとなる投票による選出の可能性も浮上している。ある理事候補者は「決め方を決めるところから議論が必要」と語る。

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