◇全国男鹿駅伝(28日、秋田・男鹿市男鹿総合運動公園発着)
大学男子の部(7区間64・8キロ)は青学大がスタートからゴールまでトップを走り続け、3時間14分28秒で完全優勝した。起伏が激しいコースを走り「仮想・箱根駅伝」と呼ばれる男鹿駅伝で、箱根路の王者が強さを見せつけた。
青学大は1区(8・7キロ)で前川竜之将(1年)が首位でスタートすると、2区(6キロ)の松田祐真(1年)、3区(8・1キロ)の石川浩輝(1年)のルーキートリオが区間賞を連発。4区(9・2キロ)の安島莉玖(2年)、5区(7・5キロ)黒田然(2年)、6区(11・8キロ)の遠藤大成(2年)と今季急成長の2年生も区間賞。最長区間の7区(13・5キロ)の佐藤愛斗(2年)も首位を走り続け、トップでゴールした。区間4位だった佐藤を除く6人が区間賞を獲得。2位の中大に4分24秒の大差をつけた。
青学大は今年1月の第101回箱根駅伝で総合新記録(10時間41分19秒)2年連続8度目の優勝を果たした。4区区間賞の太田蒼生、5区区間新記録の若林宏樹、6区区間新記録の野村昭夢ら強力な世代が今春、卒業した。箱根駅伝3連覇へは下級生の成長が不可欠。「特に、この日、走った2年生の4人は今季の主力候補として期待している選手たちです。駅伝力を見せてくれたことは大きい」と原監督は手応えを明かした。
2位は3時間18分52秒で中大、3位は3時間20分23秒で立大、4位は3時間21分21秒で東洋大、5位は3時間21分35秒で神奈川大、6位は3時間21分39秒で東京国際大だった。7区は明治学院大の高橋歩夢(3年)が区間賞を獲得した。
高校男子の部(7区間42・195キロ)は、昨年12月の全国高校駅伝優勝の佐久長聖、同3位の宮城・仙台育英、同5位の福島・学法石川、同9位の京都・洛南などの全国の強豪校が出場。その中で、同2位の福岡・大牟田から多くの選手が集団転校し、今大会にはオープン参加となった鳥取城北がトップでゴールした。
鳥取城北は1区(9・5キロ)にエースの本田桜二郎(3年)、7区(9・3キロ)に準エースの村上遵世(3年)を起用するなどベストメンバーで臨み、存在感を発揮した。優勝は洛南、2位は佐久長聖だった。