◆米大リーグ ロッキーズ1―3ドジャース(26日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合ぶりの本塁打でリーグトップを独走する28号ソロを放った。試合はドジャースが3―1で逆転勝ちした。

 3打席目までは二ゴロ、四球、一ゴロで快音がなかった大谷。2―1で1点をリードした7回2死走者なしの4打席目に、4番手右腕・キンリーの87・4マイル(約140・7キロ)のスライダーを右中間席に運んだ。本塁打ボールはブルペンで投球練習をしていたイエーツがナイスキャッチ。打球速度は107・8マイル(約173・5キロ)、打球角度40度、飛距離419フィート(約128メートル)だった。本塁打の打球をキャッチしたのは右中間にあるブルペンで投球練習をしていたドジャースの右腕・イエーツ。左手のグラブでキャッチするとそのまま左腕を突き上げた。

 21日(同22日)の本拠地・ナショナルズ戦までは7試合連続本塁打なしだった大谷。先発登板をして1回無安打無失点に抑えた22日(同23日)の同カードの5打席目に8試合、38打席ぶりの26号を放つと、24日(同25日)の敵地・ロッキーズ戦でも2戦連発の27号2ランを放って日米通算300号の節目に到達し、あっさりと301号も放って見せた。

 この日試合が行われたロッキーズの本拠地のコロラド州デンバー・クアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低いため空気抵抗が少ない。そのため他球場に比べて打球の飛距離が約10%伸びるとされている。まさに「打者天国」とされている球場。大谷にとってはパワーを存分に生かせる球場だった。

 大谷は5月に、23年6月に並ぶ月間自己最多の15本塁打と打ちまくって月間MVPを受賞。球団の月間最多本塁打記録にも並んだ。だが6月は、投手復帰を果たすなど体力的負担が増してか、本塁打のペースが落ちた。月別では最多の61本塁打目(2位は5月で49本)と得意の6月だが、24試合目で月間6発目。直近4戦3発で6月はようやく量産体制に入ってきた。

 シーズン82試合目での28号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、55・3発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発を上回るペース。3年連続本塁打王へ向けて順調にアーチを積み重ねていっている。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 28本

 ※米通算253本、日米通算301本

 ◆6月の年別本塁打数

 ▽18年 0本

 ▽19年 9本

 ▽20年 0本(試合なし)

 ▽21年 13本

 ▽22年 6本

 ▽23年 15本

 ▽24年 12本

 ▽25年 6本(この試合含め残り4試合)

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