◆米大リーグ オリオールズ―レイズ(27日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズの菅野智之投手が27日(日本時間28日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、5回7失点ながら6勝目の権利を獲得した。

 初回は1番ディアス、2番B・ローから2者連続空振り三振。

3番カミネロを一邪飛に打ち取り、3者凡退で立ち上がった。初回を3人で終えるのは3日の敵地マリナーズ戦以来4登板ぶりだった。

 だが2回、先頭の4番アランダに9号ソロを被弾。1死からJ・ローに5号ソロを打たれた。続くカバジェロを中飛で2死としたが、シンプソンに四球を与えて二盗され、ジャンセンに適時打を打たれて3失点目。ディアスにも安打を許して2死一、二塁からB・ローに右中間へ17号3ランを打たれた。この回だけで5安打3本塁打で6点を失った。

 オ軍打線はその裏にメヨの2点適時二塁打、ウリアスの2点適時打で4点を返した。味方の奮起に菅野は3回、再び3者凡退とすると、その裏に打線は1死一、二塁からの盗塁に敵失もからんでさらに1点を返した。

 だが菅野は4回、2死から3者連続安打を許し7点目を奪われた。続投して5回を無失点に抑え、この回限りで降板した。7失点と9安打はともにメジャーワーストだったが、5回裏にサンチェスの2ランなどで3点を挙げて逆転。

5勝目の権利を手にした。

 中6日の登板は、5勝目を挙げた3日のマリナーズ戦以来、今季4度目。直近3試合は5回を投げきれておらず、マンソリーニ暫定監督は「日本時代と同じような日程(中6日)で調整できる」と配慮され、ローテーションが”後ろ倒し”された。

 レイズはロイヤルズを3タテし、ア・リーグ東地区首位のヤンキースにゲーム差「0・5」と肉薄して、ボルティモアに乗り込んできた。レ軍キャッシュ監督は試合前、菅野について「色々な球種を散りばめて打ち取る能力がある。三振を取りにくるというより、緩い球を打たせていくスタイルだ。ストライクゾーンの端を突かれて、詰まったり、緩い打球を打たされる」と、印象を語った上で「我々のアプローチとしては、同じボールを続けて投げることが稀で、色々な球を混ぜてくることを念頭に置かないといけない」と語っていた。

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