◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(26日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャースのC・カーショー投手(37)が26日(日本時間27日)、敵地・ロッキーズ戦に先発。6回2安打1失点で降板した。

家族が見守る中でこの日5三振を奪い、史上20人目の通算3000奪三振には残り「3」と金字塔が目前に迫ってきた。球数は69球と余力を残した状態で、M・シャーザー(ブルージェイズ)に並んで現役2位タイとなる通算216勝目の権利を手にした。

 今季負けなしの自身3連勝中のレジェンド左腕は2回にドイルに先制ソロを浴びたが、失点はこの1点だけ。5回までにわずか57球とテンポ良くアウトを刻んだ。初回2死からエストラーダを「伝家の宝刀」カーブで空振り三振に斬り、最初の三振を記録すると、2回は先頭のトグリアはスライダー、2死からアルシアをカーブで空振り三振。5回2死ではフルフォードからスライダーで見逃し三振。6回1死でもフリーマンをスライダーで見逃し三振とした。

 ドジャース一筋18年目のカーショーは2011年に最多勝、最優秀防御率、最多奪三振で初のサイ・ヤング賞に輝くなど過去MVP1度、サイ・ヤング賞3度、最多勝3度、最優秀防御率5度、最多奪三振3度に輝いている。この日までに通算2992個の三振を奪ってきた。

 標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低く空気抵抗が少ないため、他球場に比べて打球の飛距離が約10%伸びるとされる“打者天国”のクアーズフィールドでは試合前の時点で通算27試合で防御率4・64ながら、12勝(8敗)と白星を重ねてきた。

 13勝をマークした23年オフに左肩の手術を受けた影響で、昨季は7登板で2勝(2敗)、防御率4・50と17年目で自己ワーストの成績に終わった。さらに、昨年11月には左足と左膝の手術を受けて今季も負傷者リストでスタート。

しかし、5月17日(同18日)の本拠地・エンゼルス戦で今季初登板すると、この日までに7試合で3勝0敗、防御率3・31と苦しい先発陣の救世主となっていた。私生活でも、今月に入ってエレン夫人が第5子となる女児を授かったことを公表した。

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