◆第56回日本少年野球選手権大会 メルビック杯 神奈川県央支部予選 ▽決勝 相模ボーイズ8―1湘南ボーイズ=6回コールド=(6月22日・田代球場)

 夏の全国大会・エイジェックカップ第56回選手権大会(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。相模ボーイズ(神奈川県央)は、6年連続出場中の湘南ボーイズを下し、7年ぶり8度目の出場。

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 大きな壁を乗り越え、相模が春季全国大会4強の湘南の“夏7連覇”を阻み、6回コールド勝ち。堂々の優勝。この日、15歳の誕生日だった内間主将は、「うれしい。この一言しか出てこない」と、満面の笑みで喜んだ。

 強烈な先制パンチだった。初回、先頭の坂井が内野安打で出ると、2番・日向が送り、フルカウントから岩崎が左前適時打。「来た球を思い切ってはじき返そうと思った」という4番の気迫に、後も続き8番・山田まで5連打。一挙4得点で試合の主導権を握った。

 先発・山田は、6回4安打1失点の快投。「ストレートが低めに決まって、勝負球のスライダーとカーブもキレが良かった」。昨秋の新チーム発足時はエース格だったが、今春まで故障で投げられず。この大一番でマウンドに戻り、周囲の期待に応えてみせた。

 監督のために勝つ―。ナインの思いは一つだった。大腸がんで長期間入院していた岩永一志監督(66)が、手術を経て9日に退院。試合後にはしゃぐ選手の姿を見つめながら、指揮官は「相手に恵まれ舞台に恵まれ、勝利にも恵まれた。感無量」と喜びをかみ締めた。

 山田は「チームを勝たせるピッチングをしたい」と、全国舞台に思いをはせた。相模ナインの監督孝行は、真夏の大阪でも続く。

 【相模ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※内間叶琉、鈴木優作、岩佐楓人、岩崎航大、岡村嘉大、坂井紘星、金井莉玖、日向龍雅、赤城歩、山田将吾、石川智理、栗田琉生、熊田有良、望月郁弥、大澤璃騎

 ▽2年生 遠山春輝、大場慎之輔、坂内橙矢、小室仁、山中俐人、齋藤航、金井瑳玖

 ▽1年生 本山裕太、右田龍大、前村仁哉

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