◆第56回日本少年野球選手権大会 群馬県支部予選 ▽決勝 藤岡ボーイズ13―7高崎ボーイズ(6月21日・上毛新聞敷島球場)

 夏の全国大会・エイジェックカップ第56回選手権大会(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。藤岡ボーイズ(群馬)が22年ぶり4度目の出場を決めた。

  ※  ※  ※

 長い間、閉ざされていた夢への扉をこじ開けた。2003年以来、22年ぶりの夏の全国大会切符。マウンドで喜びをぶつけ合うナインの姿に隅田川睦紘監督(45)は涙をこらえきれない。1期生で就任8年目の指揮官は「選手たちが成長した。日々の積み重ねが優勝にふさわしいチームになった」と賛辞を贈った。

 劣勢でも自分たちを信じた。5回に一時逆転となる中越え2点二塁打を放った山口は「バットを振り込んできた成果が出た」と胸を張る。再逆転された6回には同点に追いつき1死二、三塁から3番・清水が決勝の2点二塁打。4番・飯塚主将も三塁打で続き、打者10人の猛攻で6点を挙げ、最後は最速132キロ右腕・吉田が締めくくった。

 清水は「(捕手で序盤に)5点を取られたので取り返したかった」。飯塚主将は「一瞬、このまま負けちゃうと思ったけれど、このチームの59人全員で戦いました」と話した。主将に触発され春以降、全体練習前に自主練習を行う選手が増え、活気を増した。

メンタルトレーニングも行い、試合前の移動バスで飯塚主将が「6―0で勝つ!」と宣言。6点差での勝利を“予祝”した。

 飯塚主将は世界大会出場のため選手権大会は欠場。それでも藤岡ナインは主将の思いを背負って、一丸で全国に挑む。

 【藤岡ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※飯塚櫂、高木新太、竹林健人、小菅徹将、高橋颯翔、山口樟太、関一心、鈴木大翔、塚越大翔、内出創大、佐藤健人、清水颯馬、井上歩輝、吉田勘太、野崎美空翔

 ▽2年生 小須田悠乙、板屋玲央斗、金森士歩、川本行真、松村希、篠宮悠寿、門倉碧、大山龍輝、高原悠禅、諸星瑛大

 【表彰選手】

最優秀選手賞 清水 颯馬(藤岡)

優秀選手賞 鹿野 泰我(高崎)

打 撃 賞 飯塚  櫂(藤岡)

編集部おすすめ