◎「第56回日本少年野球選手権大会」京都府支部予選(6月21、22日・アイアイ伏見桃山スタジアムほか) ◆中学生の部 ▽決勝 京都東山ボーイズ 8-6 京田辺ボーイズ

 勝利目前の6回2死一塁。3連続四球で2点差に迫られ、なお満塁のマウンドに京都東山は安井を送り出した。

一打同点。重圧のかかる場面で「一番何にも考えずに投げるヤツ」(甲斐監督)は最後の打者を中飛に仕留め「思い切り腕を振っただけ」と喜んだ。

 9与四球でも4年ぶりの夏切符をつかんだ。決勝のストレスで制球に苦しむ投手陣を集中打が助けた。初回6安打、4回は5安打を集め、倉辻、高橋、村下、生田の3~6番で全8打点だ。好機にもろい4番だった高橋は初回の同点打など勝負強く2適時打。「いつも監督に自信を持てと言われてきました」とこの日ばかりは胸を張った。

 関西秋季大会支部予選の初戦コールド負けから始まった今チーム。春の予選は京田辺に2―16、5月の綾部大会では舞鶴に1―21とたたきのめされた。河島主将は「みんなで毎日練習を積み重ねて勝てた。家族も練習を手伝ってくれ本当に感謝です」。どん底からはい上がり、感激に浸った。

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