◆JERA セ・リーグ 巨人4―0DeNA(27日・東京ドーム)

 巨人の吉川尚輝内野手(30)がようやく笑った。1―0で迎えた8回1死満塁。

元巨人で同期入団の堀岡の直球を中前へ運び、走者2人が生還。4番としては出場10試合目で、初めての適時打。「勝てたことが一番よかった」。チームがなんとしても手に入れたかった追加点を奪うと、東京Dがオレンジ色に染まった。

 岡本が左肘の靱帯(じんたい)を損傷し離脱中。代わりに4番に座った際の成績は、試合前まで30打数4安打。18日の日本ハム戦(東京D)では6回無死一、二塁から巨人の4番打者としては3年ぶりとなる犠打も決めた。交流戦の打率は2割6厘と不調にあえいだが、リーグ再開初戦に主砲としての仕事を果たした。

 阿部監督は「すごく大きな追加点になりましたし、素晴らしいバッティングをしてくれたのでよかったです」とたたえた。「しっかり今日勝てたので一丸となって戦っていきたい」と背番号2。この一本をきっかけに、チームを上昇気流に乗せる。(臼井 恭香)

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