◆JERA セ・リーグ ヤクルト4×―3阪神(27日・神宮)
ヤクルトは3点を追う劣勢をはねのけて今季4度目のサヨナラ勝ちを収めた。リーグ戦再開後の初戦を劇勝で飾った高津臣吾監督は「今日はリーグ戦再開で。
配色ムードが漂いつつあった0―3の7回に流れが大きく傾いた。先頭の並木が、ここまで押さえ込まれていた村上から左越えソロを放った。「いい角度で上がってくれたとは思ったんですけど、そんなにパワーがないのでレフトフライだと思った」と本人も驚く2号で反撃ののろしを上げた。
さらに1死一塁からオスナが左中間席へ値千金の同点2ラン。4回に自らの失策で失点していただけに助っ人砲は「最後まで諦めないことが非常に大事。下を向かないことが大事」と前向きに打席へ入り、最高の結果をもたらした。
3―3の9回には2死二塁から内山の強烈な三ゴロを相手が失策し、二塁から並木が一気に生還。歓喜の瞬間を味わった。
高津監督は「前回もやられている村上投手だったので、なかなか得点することもチャンスをつくることも難しいかなと思っていた。先に点を取られたのは大きかったですけど、今日の打線を見て長打は難しいなと思っていたところで、並木の一発とか、もちろんホセの一発は非常に大きな長打、ホームラン2本でしたね」と一発攻勢からの逆転勝利に喜びもひとしおだった。