◆パ・リーグ 西武2―5日本ハム(27日・ベルーナドーム)
ベンチから見ていても、マウンド上の暑さが感じられた。気温30度超で蒸し暑いベルーナD。
もちろん自チームのエース・伊藤に対しても、心配していた。「危ない。熱中症が危ない」。8回を投げ7安打、12奪三振、2失点。完投ペースもみえていた中で、あえて交代させた。
2回、味方の失策から先制点を献上し、3回には渡部聖に左越えソロを浴びて2点を先行されたが、4回以降は150キロ超の速球にスプリット、カットボールといった変化球も交えて無失点で切り抜けた。右腕はリーグ単独トップの8勝目を「何とか粘り強く投げることができました。先制点を与えてしまいましたが、長いイニングを投げられて良かったです。尻上がりにコントロールも良くなった」と振り返った。
127球を投じた伊藤の力投もあってチームは今季最多タイの貯金14。暑さにも負けず、リーグ戦再開でエースが最高のスタートを切った。