◆イースタン・リーグ ロッテ8―1巨人(28日・長嶋茂雄記念岩名球場)
巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が28日、イースタン・ロッテ戦が行われた「長嶋茂雄記念岩名球場」で安打をマークした。今月3日に亡くなった長嶋茂雄さんの偉大な背中を追うことをあらためて誓った。
3試合連続「1番・遊撃」で出場。初回に4球目を右前に運んだ。1番の役割を「高い確率で塁に出られるように。それが仕事だと思いますし、チームを勢いづけられる打撃ができれば。より意識を高く持ってやっています」。19歳は自らの役割を認識し、まい進中だ。
試合後には100人以上の小学3、4年生を対象とした「長嶋茂雄名誉市民追悼野球教室」に佐倉市出身の重信、ロッテの2選手とともに参加。14年から同球場で定期的に野球教室を開催していた長嶋さんの魂を継承。「バットに当たらなくてもいいので、強く振ることが大事。見ていてください!」と語りかけ、力強くスイング。
この日は2807人が来場。試合前は球場全体が一体となって黙とうを行った。3日から球場に設置された記帳台は、試合のため隣接した陸上競技場に移され、この日は232人が訪れて計5668人となった。多くの人に愛された長嶋さんを目標に、プレーで魅了していく。(臼井 恭香)