◆パ・リーグ ロッテ5―0ソフトバンク(28日・ZOZOマリン)

 ソフトバンクからFA移籍した石川柊太が、古巣との3度目の対戦でようやく白星を挙げた。パ6球団に全て勝利で、広島に勝てば全球団制覇。

「そんなに気にしていないです。もう(今年は)ないですもんね、広島は。来年? そうですね」と笑った。

 試合前のブルペンでの絶不調ぶりを考えたら、お立ち台に上がっているのが信じられなかった。制球できず、ストライクが入らない。調子を戻してくれたのは古巣の打者陣。「いい打者が多い中で自分のボール、現在地が測れる。交流戦も優勝していますし、手ごわい相手にどれだけ自分の球でいけるか」と勝負に集中しているうちに、6回まで0を並べていた。

 育成入団からここまで成長させてくれた古巣から恩返しの1勝で、チームのソフトバンク戦7連敗、土曜日11連敗を阻止した。ようやく3勝目を挙げたFA右腕が、チームをどん底から引き上げる。(阿見 俊輔)

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