新日本プロレスは29日、来年1・4東京ドームで引退する棚橋弘至がプロデュースする「TANAHASHI JAM~至(いたる)」(愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ))を開催する。

 今大会は、数々の名勝負を刻んできた愛知県体育館での最後のプロレス大会。

棚橋は「第1試合」で田口隆祐、海野翔太と組みLEONA、高橋ヒロム、藤波辰爾と対戦。さらに「ダブルメインイベント2」で丸藤正道とのコンビで大岩陵平、清宮海斗と対戦する。さらにIWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀がザック・セイバーJr.と8度目の防衛戦を行うなど豪華カードが用意された。

 大会前日の28日には名古屋市内で公開記者会見と棚橋と藤波がスペシャルトークショーを開催した。

 藤波は、名曲『マッチョ・ドラゴン』にのって登場し棚橋と握手した。藤波が新日本プロレス社長に就任した1999年に入門した棚橋。現在、新日本の社長を務めるだけに「社長業100パーセント、レスラー業100パーセントでいこうという思いはあるんですけど、練習に充てる時間もないといけない、事務所に行って会社の細かいところも見たいと思っちゃうのは欲張りですかね?」と尋ねると、藤波は「欲張りじゃない。大いにやりなさい。自分の好きなようにね。僕は猪木さん、坂口さんが社長に時代も見てきて、僕のあと開いちゃいましたけど、プロレスという企業の旗振りは選手じゃないといけないと思う。だから棚橋君には期待してる」とエールを送った。

 さらに藤波は、来年の1・4東京ドームで引退する棚橋へ「まだ間に合うんだよね。

今日来た意味ってわかる? ドラゴンストップをかけに来たんだよ」と笑顔で引退撤回を迫り「明日は大好きな愛知県体育館で試合ができるっていうので、いい闘いができるように頑張ります」とファンにメッセージを送った。

 棚橋は「プロレスのいいところは、海野のような選手が藤波さんと試合ができるという、世代を超えて闘うという、ほかのジャンルにはない魅力、そこに生まれる化学反応というもを、僕は明日楽しみに。かといって主役は譲りたくないので、前へ前へいこうと思いますけど、このキャリアになってなかなか胸を借りる先輩がいなくなってきたので、明日は藤波さんにしっかりと胸を借りたいと思います」と意気込んだ。

 ◆6・29愛知県体育館全対戦カード

 ▼第0試合 10分1本勝負(午後4時半開始予定)

村島克哉 vs 小田嶋大樹

 ▼第1試合 棚橋弘至プロデュース試合「時空を超えた縁(えにし)と継(つなぐ)」30分1本勝負

田口隆祐、海野翔太、棚橋弘至 vs LEONA、高橋ヒロム、藤波辰爾

 ▼第2試合 棚橋弘至プロデュース試合「本隊最強クインテット結成」30分1本勝負

YOSHI―HASHI、矢野通、タイチ、石井智宏、上村優也 vs チェーズ・オーエンズ、ドン・ファレ、高橋裕二郎、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVIL

 ▼第3試合 棚橋弘至プロデュース試合「壁を超えてゆけ」NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負

王者・ボルチン・オレッグ vs 挑戦者・永田裕志

 ▼第4試合 棚橋弘至プロデュース試合「ドラゴン・キッド参戦」30分1本勝負

マスター・ワト、YOH、エル・デスペラード、ドラゴン・キッド vs 金丸義信、DOUKI、SHO、SANADA

 ▼第5試合 NJPW WORLD認定TV選手権試合 オープンチャレンジマッチ 15分1本勝負

王者・エル・ファンタズモ vs 挑戦者・?

 ▼第6試合 棚橋弘至プロデュース試合「付き人対決! 棚橋イズムが見たい」

30分1本勝負

X、鷹木信悟、辻陽太 vs ジェイコブ・オースティン・ヤング、カラム・ニューマン、グレート―O―カーン

 ▼ダブルメインイベント1 IWGP世界ヘビー級選手権試合

王者・後藤洋央紀 vs 挑戦者・ザック・セイバーJr.

 ▼ダブルメインイベント2 棚橋弘至プロデュース試合 30分1本勝負

丸藤正道、棚橋弘至 vs 大岩陵平、清宮海斗

編集部おすすめ