第107回全国高校野球選手権大会(8月5日から甲子園)の兵庫大会が29日、近畿のトップを切って開幕した。この日は開会式のみが行われ、大会出場153チーム中、シード校や希望した計62チームが参加した。
昨秋と今春の兵庫県大会を制し、優勝候補に上がる東洋大姫路は、最速147キロ右腕の阪下漣(3年)が右肘じん帯損傷で春に続いてベンチ外となっている。だだ、11日の初戦まではメンバー変更が可能で、平野真吾部長は「可能性はあります。練習試合では投げていないけど、ブルペンや実戦練習では投げていて調整は順調」と説明。また、左腕の末永晄大(3年)も現段階ではメンバー外となっている。
2人を欠くなか、背番号1をつけるのは春と同じく最速147キロ右腕の木下鷹大(ようた、3年)。近畿大会では初戦で大阪桐蔭を8回2失点、決勝ではセンバツ準Vの智弁和歌山に9安打完封するなど、大会連覇に大きく貢献した。「エースして成長できたと思っている。重みは感じているんですけど、あまり緊張せずにエースとして投げていくだけ」と右腕。ヤクルト・原樹理を擁した2011年以来、14年ぶりの夏の甲子園出場を目指し戦う。