◆第61回函館記念・G3(6月29日、函館競馬場・芝2000メートル、良)
サマー2000シリーズ第1戦のハンデ重賞は4~7歳の14頭によって争われ、佐々木大輔騎手が騎乗した10番人気でハンデ56キロのヴェローチェエラ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎、父リアルスティール)が重賞初制覇を飾った。勝ちタイムはサッカーボーイが1988年にマークしたコースレコードを0秒2更新する1分57秒6。
昨年11月にオープン入りして以降は3戦して4、5、6着と結果が出ていなかったが、初の函館コースでタイトルを獲得した。佐々木騎手は昨年のサウジアラビアロイヤルC(アルテヴェローチェ)以来、通算4度目の重賞勝利。須貝調教師は20年アドマイヤジャスタ以来の2勝目となった。
2着に6番人気のハヤテノフクノスケ(横山武史騎手)、3着に14番人気のマイネルメモリー(菱田裕二騎手)が入り、3連単は69万7990円の波乱となった。
岩田康誠騎手(ディマイザキッド=4着)「脚質的に一辺倒なところがあるし、この速い流れでは、ついていくのにひと苦労だった。最後は外を回って追い上げてくれたけど、最後は脚があがった」
斎藤新騎手(ランスオブクイーン=5着)「時計勝負になってしまった。ただ、昇級戦でも抱えていくことができましたし、洋芝適性など今の充実を示してくれました」
藤岡佑介騎手(アルナシーム=6着)「勝ち馬のポジションがほしかったけど、取れなかったです。3、4コーナーから加速するのに時間がかかったし、勝負どころの動きを見るとハンデが響いたのかも」
横山和生騎手(トップナイフ=10着)「課題のスタートは出てくれて、やりたいことはできました。動ける態勢ではあったけど、100点の出来ではなかった。それを考えれば、よく頑張っている」
北村友一騎手(マコトヴェリーキー=11着)「小回りコースでこの時計。器用さに欠けるこの馬にはしんどかったです。コーナーでもスピードに乗せることができなかった」
丹内祐次騎手(マイネルモーント=12着)「手応えが良くなかった。
三浦皇成騎手(グランディア=13着)「ペースが速かったですけど取りたいポジションが取れた。終始、いいリズムで走れたけど、4コーナーから余裕がなくなって、最後までまとまった走りができなかった」