◆パ・リーグ 西武1―2日本ハム(29日・ベルーナドーム)

 日本ハム・達孝之投手のプロ初完投勝利にも、新庄剛志監督はちょっぴり怒っていた。「ルール違反の完投」。

27日の同戦で西武・今井が熱中症のため4回で途中降板。その姿を見た指揮官は投手の体力を考慮し「この球場では完投はなし」と指示していたが、達は涼しい顔で9回で115球を投げて4安打、1四球、1失点で完投。「そう言っていたんで、やってやりましたね」と笑い飛ばした。

 14時の試合開始時は気温34度で湿度も50%以上あったが「そんな暑くはなかったですね」。こまめな水分補給、アンダーシャツの着替えで体力の消耗を避けると、194センチの長身から投げ下ろす150キロ超の速球、フォークボールで相手打線をほんろう。「よかったなという一心だと思います」と笑みを浮かべた。

 デビューからの6連勝は大谷(現ドジャース)が13年~14年に記録した5連勝を超えた。「あんまり意識していないですけど、この記録を伸ばしていけたらなと思います」と声を張った。次回へ向けて「しっかり完封したい」と誓った。

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