大相撲名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)を新横綱として迎える・大の里(二所ノ関)の祝賀パレードが29日、出身地の石川・津幡町で行われた。気温30度を超す中、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と昨年より400メートル長い約1200メートルの区間をオープンカーに乗り、「おめでとう」などと町民から声をかけられると、笑顔で手を振った。
沿道には全町民の3万7500人に迫る約3万7000人が集まった。前回の2万5000人より1万2000人増えた。大の里の家族や矢田富郎町長は別の車に乗り、県警音楽隊が盛り上げた。
パレード後の報告会では大の里に石川県民栄誉賞がが贈られた。プロ野球の巨人、メジャーリーグのヤンキースで活躍した松井秀喜さん、ロンドン五輪柔道女子57キロ級で金メダルを獲得した松本薫さん、東京五輪女子レスリングで金メダルを獲得した川井(旧姓)梨紗子さんと、妹の友香子さん以来5人目。報告会では「お祝いムードは今日で終わり。名古屋場所に向けて名古屋でしっかり稽古する」と意気込んだ。