◆パ・リーグ ロッテ1―2ソフトバンク(29日・ZOZOマリン)

 ロッテは好投した先発・田中晴也投手を援護できず、今季初となる月間勝ち越しを逃した。田中は、強力ソフトバンク打線を相手に6回103球を投げて6安打、自己最多11奪三振の好投を見せたが、2被弾による2失点で今季5敗目。

一方、打線は相手先発・東浜に6回無失点に封じられるなど、好機であと一本が出なかった。

 終盤の“拙攻”が響いた。2点を追う7回無死一、二塁からソトの右中間二塁打で1点を返したが、三塁を回った一走・ポランコが大塚三塁コーチと接触。「肉体的援助」でアウトとなった。絶好機を逃し、反撃ムードに水を差し、1死二塁で後続の角中は犠飛には十分の左飛。続く小川が空振り三振に倒れた。

 吉井監督は「ああいうことも起こるんだなという感じです。ちょっと前のランナーと近すぎたので、多分ポランコは西川を回してるのを、自分が回されてると思ったんだと思う」と説明。「ノーアウトだったので本当はどうしたらいいのか。走塁の専門家ではないのでわからないけども。ポランコはちょっと前のめりだったのかな。だけど『走塁は前へ前へ』なので、ああいうことも起こるんだなっていう」と、擁護した。

 肉体的援助は、公認野球規則6.01(a)(8)で「三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合、走者にインターフェアを宣告し、その走者をアウトにする」と定められている。最近では17年の西武―ソフトバンク戦(メットライフ)でデスパイネが三塁の村松ベースコーチと接触した例などがあった。

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