社民党は29日、7月3日公示、同20日投開票の参院選の比例代表に、タレントのラサール石井(69)を擁立すると発表した。30日に都内で本人が記者会見し、出馬の経緯や意気込みなどを語る。

 大阪市出身のラサールは、芸名にもあるように鹿児島県の名門私立高、ラ・サール高校を卒業後、早大第一文学部に入学(中退)。劇団テアトル・エコー在籍中に渡辺正行(69)、小宮孝泰(69)と「コント赤信号」を結成した。政治的な発言をすることも多く、自身のXでも政治に関するリポストを数多くしている。

 社民党の国会議員は現在、衆議院に新垣邦男氏(沖縄2区、69)、参議院に党首の福島瑞穂氏(69)、大椿裕子氏(51)の3人。今回、大椿氏が改選を迎えるため、同党は参院選で3人以上が当選するか、全国で得票率2%以上を達成できなかった場合は公選法上の政党要件を失い、「政治団体」扱いとなる。そのため、知名度が高い候補を探しており、ラサールに白羽の矢が立ったとみられる。

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