◆第117回サンクルー大賞・仏G1(現地時間6月29日、サンクルー競馬場・芝2400メートル、稍重)
フランス競馬の上半期総決算レースはセン馬4頭、牝馬1頭の5頭立てで行われ、唯一の牝馬で今年の凱旋門賞でも注目を集めるアヴァンチュール(牝4歳、仏・Cフェルラン厩舎、父シーザスターズ)は、2着でG1初制覇ならず。マキシム・ギュイヨン騎手の騎乗で3番手から進め、最後の直線で勝負をかけたが、外から豪快に伸びるカランダカンに押し切られた。
今秋の凱旋門賞・G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)は大混戦模様となっている。欧州の大手ブックメーカー、ウィリアムヒル社のオッズでアヴァンチュールはレース前の時点では13倍で2番人気タイだったが、17倍で7番人気タイに後退。日本から北村友一騎手で参戦が発表されたクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)も、17倍で7番人気タイ。1番人気はフランスのG1・3勝馬ソジー(牡4歳、仏・Aファーブル厩舎、父シーザスターズ)で11倍。昨年の凱旋門賞では4着で、今年はガネー賞、イスパーン賞とG1を連勝している。
ミカエル・バルザローナ騎手が騎乗したカランダカン(セン4歳、仏・フランシスアンリ・グラファール厩舎、父グレンイーグルス)が、G1初制覇となった。前走のコロネーションCなどG1で4戦連続2着だったが、ここで待望のビッグタイトル獲得。道中は4番手から進め、外から鋭く伸びて抜け出した。勝ちタイムは2分28秒28。23年の香港ヴァーズなどG1・2勝のジュンコ(クリスチャン・デムーロ騎手)が3着に続いた。