◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―1広島(19日・神宮)

 ヤクルトは奥川恭伸投手が7回3安打3四球も8奪三振で無失点に抑える力投を見せた。打線も沢井廉外野手の先制打など3点を奪い、援護。

今季12球団の開幕投手で唯一白星がなかった右腕が“9度目の正直”で今季初勝利をつかんだ。

 高津臣吾監督は「いやあ、よかったね。今日は彼のピッチングでゲームをつくって、勝利投手にふさわしいピッチングだったと思います」と称賛。走者を置きながらも7回101球を投げ抜いた姿に「調子自体は特別良くはなかったですけど、あれだけ空振りがたくさん取れたし、粘りながらというところかなと思います。先頭を出したのが、1回か2回かぐらいだと思うので。その後、四球でランナーを出しても粘れたりとかすごく意味のある投球が見られましたね」と目を細めた。

 3月28日の巨人との開幕戦で大役を任せて以降、長らく白星がつかなかったが、ようやく1勝目を挙げた。「開幕を任せてチームにとってすごく大きな、彼にとってもすごく大きなスタートだったと思います。その後、なかなかうまくいかなくてファームで調整させたり。まだまだ未熟な部分もたくさんあると思うので、そういうところは年を重ねるごとに、1年シーズンが終わるごとにうまくなっていかなきゃいけない。今回も彼にとっては非常につらい時間だったかもしれないけれど、でも成長してこうやって勝ちにつながって、また次チームが勝ちにつながるピッチングをしてくれるんじゃないかなと思います」と成長を感じていた。

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